下請け・孫請けの三層構造で、実際に工事する職人の手取りはいくらか
リフォーム工事で実際に作業する職人の収入は?
岩手県でリフォームを検討する際、多くのお客様が「支払った工事代金は、実際に作業する職人さんにどのくらい渡るのだろう」と疑問に思われることでしょう。実は建設業界には独特な構造があり、元請け・下請け・孫請けという三層構造によって、最終的に職人の手取りが決まる仕組みになっています。この構造を理解することで、適正価格でのリフォームを実現する判断材料を得ることができます。
建設業界の三層構造とコストの流れ
建設業界では、お客様からの工事代金が複数の段階を経て職人に届く仕組みが一般的です。この構造を詳しく見ていきましょう。
元請け業者の役割とマージン
最初にお客様と契約を結ぶ元請け業者は、営業活動、契約締結、工事全体の管理を担います。広域展開型リフォーム会社や訪問営業型の業者などがこれにあたることが多く、これらの業者は一般的に工事代金の20〜30%程度を管理費や営業経費として確保する傾向があります。

例えば100万円の工事であれば、元請け業者が20〜30万円程度を取り、残りの70〜80万円が下請け業者に流れることになります。この段階で既に工事代金の2〜3割が削られているわけです。
下請け業者の立場と中間マージン
元請けから工事を受注した下請け業者は、実際の施工計画を立てて専門工事業者に仕事を振り分けます。下請け業者も現場管理や材料調達などの業務を行うため、受け取った工事代金からさらに10〜20%程度を確保するのが業界の慣例となっています。
先ほどの例でいえば、70〜80万円の工事代金から下請け業者が10〜15万円程度を取り、残りの60〜65万円程度が孫請け業者、つまり実際に作業する職人のもとに届くことになります。
孫請け(実際の職人)の手取り額

実際に現場で作業を行う孫請けの職人が受け取る金額は、元の工事代金から材料費を差し引いた残りとなります。100万円の工事の場合、材料費が20〜30万円程度必要なケースが多いため、職人の手取りは実質30〜45万円程度になることが一般的です。
つまり、お客様が支払った工事代金のうち、実際に汗を流して作業する職人に届くのは3〜4割程度というのが業界の現実といえるでしょう。
職人の収入実態を示すデータ
全建総連が実施している建設労働者の賃金実態調査によると、岩手県を含む東北地方の建設職人の年収は全国平均よりもやや低い傾向が見られます。多くの職人が日当制で働いており、天候や現場の都合で作業できない日があることを考慮すると、実際の月収は不安定になりがちです。

住宅リフォーム・紛争処理支援センターの調査データでも、工事代金と実際の作業内容との間にギャップを感じる消費者が多いことが示されており、この背景には中間マージンの存在があると考えられています。
国土交通省の住宅市場動向調査においても、リフォーム工事における価格の透明性向上が課題として挙げられており、業界全体で改善に向けた取り組みが進められているところです。
お客様にとっての判断材料
三層構造を理解した上で、適正な工事業者を選ぶためのポイントをお伝えします。
見積書の内訳が詳細に記載されているかどうかを確認することが重要です。材料費、労務費、管理費などが明確に分けて記載されている業者は、透明性の高い経営を行っている可能性が高いといえるでしょう。
また、地元密着型の工務店や職人と直接つながりのある業者を選ぶことで、中間マージンを削減し、より適正な価格でリフォームを実現できる場合があります。複数の業者から見積もりを取る際は、単純な価格比較だけでなく、どのような体制で工事を行うかも確認すると良いでしょう。
まとめ
建設業界の三層構造により、実際に作業する職人の手取りは工事代金の3〜4割程度となることが一般的です。この仕組みを理解することで、より納得のいくリフォーム業者選びが可能になります。
この記事の根拠
本記事は、全建総連「建設労働者の賃金実態調査」、住宅リフォーム・紛争処理支援センターの調査データ、国土交通省「住宅市場動向調査」のデータを参考にしています。
なお、kenzoukun.comはこうした中間マージンを取らず、お客様と地元業者を直接つなぐ手数料ゼロのプラットフォームとして運営しています。